第三編 顕彰譜

桜花の碑(神雷戦士之塔) 桜花の碑(神雷戦士之塔)

慰霊碑

1 鎌倉建長寺桜花乃碑

 

桜花はロケット推進の人間操縦滑空爆弾(総重量二・一四噸、爆薬一・二噸)であり、これを一式陸上攻撃機により吊り上げて敵空母に体当たり攻撃を挑むものである。
昭和19年10月神雷部隊として七ニ一空が神ノ池基地に編成され訓練を開始した。
昭和20年3月21日本土南方海面の米機動部隊(空母6隻)に対し、神雷部隊は桜花15、陸攻18、零戦10をもって出撃したが、敵戦闘機の迎撃を受け、到達前に全滅の悲運に遭った。以後天一号航空決戦の間桜花攻撃に出撃すること10回に及ぶ一方、爆戦特攻隊建武隊を編成し、その出撃11回を数え、隊員470名余が多大の戦果を挙げて散華した。
昭和40年3月生存有志が遺族・関係者とはかり、神雷部隊戦友会(会長岩城邦宏氏)を結成、第一回桜花出撃の二十周年を卜して鎌倉市建長寺内に神雷部隊の慰霊碑を建立し、隊長野中五郎少佐以下英霊の名を留めて慰霊顕彰してきた。

 

 

碑の解説

写真提供 湘南水交会