第三編 顕彰譜

白鷗顕彰之碑 白鷗顕彰之碑

白鷗顕彰の碑

 

白鷗顕彰之碑

学徒出身戦没海軍飛行科予備士官の霊に捧ぐ
大東亜戦争は航空決戦が祖国の存亡を決する戦況となり、旧制大学、高等・専門学校を卒業または在学中の学徒たちは、緊迫した祖国と同胞を護るために敢然と海軍飛行科予備学生・予備生徒を志願し、学窓から大空の決戦場へ赴きました。
短期間の猛訓練に耐え、 航空隊指揮官として英知と勇気をもって戦い、 2485名が雲ながるる果てに散華されました。そのなかで神風特別攻撃隊士官搭乗員の85%実に658名が学徒出身海軍飛行科予備士官であります。

学徒たちが戦争の矛盾を感じつつも、一心に祖国の安泰と、家族の平安を信じ「後を頼む」の一言を託し生死を超越して戦った精神こそ、この国を継ぐ者への指標であります。 こうした痛恨の史実を語り継ぐため、戦後日ならずして生存同期生相集い海軍航空隊を象徴したその名も白鷗遺族会を結成。 今日英霊の永遠なる在世を希い「白鷗顕彰之碑」を建立し、深く哀悼の意を捧げ、世界の平和を祈るものであります。
2001年(平成13年) 5月27日
白鷗遺族会

 

所在地 京都府京都市東山区清閑寺霊山町一
京都霊山護国神社内

建立 平成13年5月
白鷗遺族会
写真提供 白鷗遺族会