第三編 顕彰譜

熊谷陸軍飛行学校 桶川分教場建物 熊谷陸軍飛行学校 桶川分教場建物

今も残る桶川分教場の建物(兵舎棟)

 

現・桶川飛行学校平和祈念館

熊谷陸軍飛行学校桶川分教場は、昭和十年に現在の熊谷市に開校した熊谷陸軍飛行学校の分校として昭和十二年に設置されました。各地から集まった生徒は、ここで寝食をともにしながら、陸軍航空兵になるための飛行機の操縦教育を受け、その後戦地へ向かいました。昭和二十年二月には本校の閉校に伴い、桶川分教場も閉校となり、以後、特別攻撃隊の訓練施設として使用されました。
戦後、桶川分教場の建物は、引揚げ者のための市営住宅として使用されました。
平成二十八年には、残存していた守衛棟、車庫棟、兵舎棟、便所棟、弾薬庫の五棟が市の文化財に指定され、平成三十年から令和二年にかけて、これらの建物について復元整備工事を実施しました。現在では桶川飛行学校平和祈念館として、活用されています。建物内には当時の資料等が展示され、見学することができます。

 

再現された寄宿室の様子

再現された寄宿室の様子

 

所在地 埼玉県桶川市大字川田谷二三三五番地の一六
交通  桶川駅より東武バス柏原下車
管理者 桶川市
問合せ先 桶川飛行学校平和祈念館
(048—778-8512)
写真提供 桶川飛行学校平和祈念館