第三編 顕彰譜

義烈空挺隊之碑(発進地健軍飛行場の碑) 義烈空挺隊之碑(発進地健軍飛行場の碑)

 

出撃の地、熊本・健軍にある義烈空挺隊之碑

 

建立の由来
昭和20年5月24日夕に義烈空挺隊が発進した熊本の「健軍飛行場」は戦後熊本飛行場(後に空港)として使用されたが、昭和32年には陸上自衛隊健軍駐屯地託麻原分屯地が開設された。その一隅に「義烈空挺隊之碑」が建立された。
発起人は義烈空挺隊の生存者である熊本県在住の村上信行氏(元陸軍中尉)で、建立に先立つ昭和40年5月24日に託麻原分屯地内において有志による慰霊祭を挙行、さらに日本の落下傘部隊の戦友会の性質を引き継いだ全日本空挺同志会熊本支部長・源川正氏の呼びかけに応じた全国の遺族、 戦友の努力が実り「義烈空挺隊之碑」は建立され、除幕式を行ったのは昭和40年7月28日の事である。
石碑は高さ約50㎝厚さ約20㎝の御影石で作られており、義烈空挺隊突入の地、沖縄の北・中両飛行場跡地から採取された霊石が祀られた。石碑は後に空港の一角が住宅地となる為、健軍駐屯地内に移設され、同駐屯地の自衛隊員が自主的に清掃・管理している。 平成28年の熊本地震で一部が倒壊したが、有志の手により速やかに復旧された。
行事としては年に一回出撃の日、5月24日の前後において全日本空挺同志会熊本支部が主催の「義烈空挺隊出撃慰霊祭」が執り行われている。

 

健軍飛行場出撃直前の義烈空挺隊

所在地 熊本県熊本市東町
陸上自衛隊健軍駐屯地内
建立 昭和40年7月28日
問合せ先 陸上自衛隊健軍駐屯地
西部方面総監部 広報室
写真提供 陸上自衛隊健軍駐屯地