第三編 顕彰譜

フィリピン・セブ島・セブ航空基地 セブ観音像 フィリピン・セブ島・セブ航空基地 セブ観音像

セブ観音

 

セブと特潜(甲標的)
セブ甲標的隊は昭和19年11月からオルモック海で待敵攻撃を実施した。
12月以降は攻撃の重点をネグロス島とミンダナオ島の間の海域とし、スリガオ監視所の敵艦船通行情報によりズマゲテ前進基地から出撃することとし、こののち昭和20年3月上旬まで反復出撃、甲標的隊として最大の戦果をあげた。

 

由来記

セブ航空基地は比島作戦において昭和19年10月20日第一神風特攻隊の大和隊が進出し、米機動部隊に突入していったところであり、これに若桜隊、葉桜隊が続き、大戦果を挙げた。この基地はレイテ作戦間、陸海軍航空部隊の根拠基地、中継基地として重要な役割を果たしたが、昭和20年3月26日米軍の上陸を受け、20日間の死闘のすえ多数が戦死している。
昭和49年厚生省遺骨収集団海軍班が訪島して大量の焼骨を行い、昭和50年に二〇一空会(団長中野忠二郎氏)が慰霊巡拝して約2米の大碑を建立し、次いで5基が増設された。昭和58年になって観光地のこの地にセブ・プラザホテルが建設されるに当って一本にとりまとめることになり、海軍慰霊団によりこの観音像が建立され、特攻隊をはじめ基地全戦没者の冥福を祈っている。

 

所在地 セブ市ラボック
マルコポーロプラザホテル前
建立 昭和58年5月21日
問合せ先 セブ日本人会会長 松田和人
写真提供 セブ日本人会